XAML

XAML入門① XAMLとは? 基本概念と役割

XAMLとは?

XAML(ザムル、Extensible Application Markup Language)とは、Microsoftが提供する UI(ユーザーインターフェイス)を定義するためのマークアップ言語 です。
主に WPF(Windows Presentation Foundation)UWP(Universal Windows Platform)Xamarin.Forms / MAUI で使用され、C#と組み合わせてアプリケーションの画面を設計できます。

XAMLの特徴

  • 宣言的にUIを記述できる
    ボタンやテキストボックスなどをコードではなくXML形式で直感的に記述可能。
  • C#コードと分離できる
    UIはXAMLファイル、処理はC#コードビハインドに分けることで、設計とロジックを明確に分離できる。
  • MVVMパターンと相性が良い
    データバインディングに対応しており、MVVM(Model-View-ViewModel)との組み合わせに最適。

簡単なXAMLの例

以下は、ボタンを配置したシンプルなWPFアプリの例です。

<Window x:Class="SampleApp.MainWindow"
        xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        Title="サンプルアプリ" Height="200" Width="300">

    <Grid>
        <Button Content="クリック" Width="100" Height="40" />
    </Grid>
</Window>
  • <Window> … アプリケーションのメインウィンドウ
  • <Grid> … レイアウトコンテナ
  • <Button> … ボタンのUI要素

C#コードとの連携

XAMLで定義したUI要素は、C#コードビハインドから参照できます。

private void Button_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
{
    MessageBox.Show("ボタンがクリックされました!");
}

XAML側にイベントを紐付けると動作します。

<Button Content="クリック" Width="100" Height="40" Click="Button_Click"/>

まとめ

  • XAMLはUIを定義するマークアップ言語
  • C#と分離して記述できるため、設計と処理の役割が明確
  • データバインディングやMVVM との相性が良く、モダンなUI設計に不可欠