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CapEx と OpEx(クラウドの費用モデル)【AZ-900対策】
CapEx(資本的支出)とは
CapEx(Capital Expenditure)は、サーバー・ネットワーク機器・ラックなど、購入に伴う初期投資費用のことです。
特徴
- 初期コストが大きい
- 長期的な設備投資となる
- 保守や交換も自社で対応
- オンプレミス環境で発生する
例
- サーバーの購入
- データセンターの構築費
- ネットワーク機器の購入
- 冷却設備やラックの設置費
OpEx(運用支出)とは
OpEx(Operational Expenditure)は、利用した分に応じて支払う運用コストのことです。
クラウドではこの OpEx モデルが中心です。
特徴
- 初期費用が少ない
- 「使った分だけ支払う」従量課金
- リソース増減に柔軟に対応できる
- 保守・更新作業はクラウド側が行う
例
- Azure VM の利用料金
- ストレージの使用量
- App Service の月額料金
- データ転送量の課金
CapEx → OpEx に変わることでのメリット
クラウドが普及した理由は、企業の費用構造が大きく改善されるためです。
● 初期費用を抑えられる
サーバーや機器を購入しないため、導入コストが大幅に減少。
● 無駄なコストが発生しない
利用した分だけ支払うため、不要なリソースにお金を使わなくて済む。
● スケールに応じて柔軟にコストが変動
急激なアクセス増に対応する場合でも、必要な時だけリソースを増やせる。
● 更新や保守費用が不要
ハードウェアの老朽化や設備トラブルへの対応が不要になる。
CapEx と OpEx の比較表
| 項目 | CapEx(資本支出) | OpEx(運用支出) |
|---|---|---|
| コスト発生 | 初期に大きい | 利用した分だけ |
| 費用の種類 | 設備投資 | 毎月の運用費 |
| 保守管理 | 自社が担当 | クラウドが担当 |
| スケーリング | 難しい | 容易・自動化可能 |
| 代表例 | サーバー購入 | Azure利用料金 |
企業はなぜクラウドを選ぶのか?
CapEx では 購入した設備を使い切れないリスク がある一方、
クラウド(OpEx)では 必要な分だけを即座に調整できる ため、経営上のメリットが非常に大きくなります。
そのため、多くの企業ではクラウドを導入し、
固定費(CapEx) → 変動費(OpEx) へのシフトが加速しています。
AZ-900で理解すべきポイント
- CapEx = 初期投資、OpEx = 運用コスト
- クラウドは主に OpEx モデル
- OpEx により無駄なコストが削減される
- CapEx はオンプレミス環境における費用モデル
- クラウド移行のメリットとして出題されやすい